イズモテンブログVOL.21「【山形連載(番外編)】日本列島ダーツの旅・前編」
2019.05.19
出雲店の山形です!!!(^^)
さてさて、前回のブログ記事でも少しお伝えしましたが、
(イズモテンブログVOL.20「ガチンコシャトルランバトル」)
GWの出来事がちょっとネタの足しになりそうでしたので、今回はGWの出来事を書こうかなと思います!
改元に伴い、「10連休」というものが誕生した今年のGW。
島根トヨペットも9連休となり、スタッフも
「今年のGWは何しようか~」
とワクワクのご様子。
海外旅行が大好きな私山形は
「タイにゆっくり一人旅でも行っちゃおうかしら・・・」
と考えていましたが、
航空券の値段を調べてびっくり。
前回タイに行った時の2~3倍の値段もしているではありませんか・・・。なんてこっタイ。
「ヨーロッパ行くときの価格じゃないか・・・。さすが10連休・・・・。」
ということで海外渡航をあっさり断念しました。
ところで話は変わり、私は大学時代、教育学部に所属していましたので、大学時代のお友達の多くが教員をしています。
そのお友達は土日が休み、一方の私は土日が仕事で平日休みなので、普段はなかなか一緒に旅行に行ったりすることができません。
また、県外から島根にやってきたお友達は、就職で地元に帰って行ったので、当時のように簡単に集まることが年々難しくなっていました。
「この大型連休を機に、久しぶりにみんなで旅行に行こう!」
ということで、久々に集まりました。
そのメンバーで旅行に行ったのは、卒業旅行でグアムに行ったのが最後なので、3年ぶりの集合になります。
(出身がそれぞれ島根、岡山、京都、愛知、長崎なので、集まるのもなかなか一苦労です)
これまでそのメンバーではUSJに行っておそろいのコスプレをしてみたり・・・。
(6年前)
ダーツの旅で大分県に行ってみたり・・・・。
(5年前)
(100円ショップで買ったマグネット式のダーツではうまくいかなかったので、「カップラーメンの消費量」「7位」の県にでも適当に行こう。という話から、当時7位だった大分県に行きました)
またこのメンバー、実はトヨタ推しなのですが、その理由がこちら。
メンバーのうち数人で、トヨタ自動車をモデルにしたTBSのスペシャルドラマ、『LEADERS リーダーズ』 に、エキストラとして参加した経験があるんです。
トヨタ自動車の経営が苦しくなり、経営陣が人員整理(リストラ)を行うかどうか・・・といったところで、
「リストラ反対ーーーー!!!」
とストライキを起こすという場面での出演でした。
一番左の学生服を着ているMくんは、吉田栄作さんと同じ画面に映るという快挙を成し遂げ、
私は「経営側は人員整理を完全撤回しろ!」というセリフまでいただきました。
吉田栄作さん、椎名桔平さん、橋爪功さんが目と鼻の先に・・・。
とてもいい経験でした。
さて、久々の集合に、ワクワクが止まりません。
4月30日(火) 4:30
岡山県岡山市
集合場所は岡山県岡山市。
集合日時は4月30日(火)午前4:30。
6人中2人は部活動の大会の関係で途中からの参加となったため、残る4人が中間地点の岡山県に集まりました。(島根、島根、愛知、岡山)
今回は久しぶりのダーツの旅。
(ちゃんとダーツを投げて刺さったところに行くダーツの旅は初めての試みです。)
刺さったところに必ず行きます。
沖縄でも北海道でも刺されば行きます。
それがダーツの旅ですから。
やり直しは一切認めません。
「誰が投げるか?」
についてはじゃんけんを。
じゃんけんの結果、
わたくし山形が投げることになりました。
狙うは東北。
移動時間がどれだけかかるのか、考えただけでぞくぞくします。
旅の日数を踏まえると、下手したら移動だけで終わってしまうかもしれません。
「でも、それもそれで、おもしろいかも・・・」
そんな空気が流れます。
誰かが言いました。
「山形!!!絶対東北とか狙うなよ!?」
もう、「東北を狙え。」と言っているようにしか聞こえません。
誰かが言いました。
「ほんと東北とかは流石に遠すぎるから!!!もう学生のときみたいな体力残ってないんだし、考えろよ!!!牛タンはちょっと食べてみたいけどさ!!!」
最後の一言が本音だろう・・・。そのくらい、知ってます。
私は仲間に向け、コクリと頷くと、ダーツの的に全神経を集中させました。
きりたんぽを感じる・・・
ずんだ餅の声が聴こえる・・・
牛タンの香りが漂う・・・
ダーツの的が!!!
さくらんぼに見える!!!
気持ちがピークに達したところで!!!
矢を!!!!!
放つ!!!!!!
気になる!!!!
行先は!!!!!
でんっっっっ!!!!!!!
東北!!!!!!
ドンピシャリッッッ!!!!!
圧倒的コントロールッッッッ!!!!!
「宮城?山形?秋田?岩手?え、これはどこ?」
と不穏な空気も流れましたが、じっくりと位置を見たところ、ギリギリ宮城県でした。
「まじかよーーー!!!」
と言いながら、にやにやが止まらないメンバー。
「運転絶対しんどいってーーーー!!!」
といいながら屈伸を始めるメンバー。
4月30日(火)4:35
出発
ダーツが刺さった5分後にはすでに全員車に乗り込み、宮城県に向けて出発していました。
ここでせっかくなので、車の話を少しだけ。
今回は、誰の車で行くのか・・・についてもじゃんけんで決めました。
じゃんけんの結果、Yくんのプリウスで行くことになりました。
(Yくんは1年半前、しっかり貯金をしたうえで私からプリウスを買ってくれました。有難うございます!)
果たして、今回の旅行で何km走ることになるのか???
ガソリン代はいくらかかるのか???
一人当たりで計算すると、交通費の負担はいくらなのか???
そんなところにも注目してみましょう!!!
ちなみに今回、目的地までのルートだったりはこんな感じ。
山陽自動車道→舞鶴若狭自動車道→北陸自動車道→日本海東北自動車道を経由し、東北へ。
距離はおよそ1,000km。
Yくんと私は、3年前にアメリカを車で横断したことがあり、その時に1日最高で1,300km移動したことがあります。
距離で言えばその時よりも少ないのですが、どう考えても今回のほうが過酷な道のりだろう・・・と、気を引き締めます。
4月30日(火)6:30
瀬戸パーキングエリア
朝ごはんの時間です。
各々、サンドイッチやコーヒーなどを買い込みますが、お支払いはじゃんけんです。
この厳しい世の中を生きていくために、必要とされるものはたくさんあります。
知力、財力、忍耐力、行動力、統率力・・・
粘り強さ、謙虚な姿勢、コミュニケーション能力・・・・
そして
勝負勘
勝負勘というものはこの世の中を生きていくうえで必要なもののひとつです。
私たちはじゃんけんを通して、この勝負勘を養っています。
結果、プリウスを運転するYくんが負けたため、残る3人は無料で朝ごはんを食べることができました。ご馳走様でした。
4月30日(火)8:15
宝塚北サービスエリア
トイレ休憩です。
目的地まで残り870km。
先を急ぎたい気持ちはありますが、無理は禁物です。
この宝塚北サービスエリア、新名神高速道路沿いにありますが、西日本最大級のサービスエリアとして昨年フルモデルチェンジをしています。
ただトイレに立ち寄っただけですが、トイレの構造もこれまでに見たことがないデザイン、配置でした。
ローマの宮殿を彷彿とさせるデザインに、"なんかすごい"と強く感じました。ローマに行ったことは一度もありませんが、ローマを強く感じる、伝統を重んじたトイレでした。
そしてこの宝塚北サービスエリアで、ちょっとした買い物をしました。
そう、写ルンです。
懐かしいぃぃいいいいーーー!!!!
私は最後に使ったのが小学6年生の時の修学旅行なので、実に13年ぶりの写ルンですです。
最近は携帯のカメラもかなりの高画質なので、写ルンですを使おうなんて思ったことはありませんでしたが、ここ最近、ブーム再燃のようですね!
ということで、27枚撮りを2つ、買ってみました。
このブログの写真でも、写ルンですで撮影したものを何枚か載せますので、写真の味にも注目してみてくださいね。
4月30日(火)11:00
南条サービスエリア
福井県に到達しました。
お昼ご飯の時間です。
福井県はソースカツ丼に越前そばに、美味しいものがたくさんあります。実は私、出雲そばよりも断然越前そば推しです。
ここもやはり勝負勘を養うべく、お代はじゃんけんで。
ここは愛知からお越しのAくんがお支払い。
無料で頂く越前そば、最高に美味しかったです。ご馳走様でした。
Aくんは高校教員です。昨年までは部活動の顧問をしていた関係で、なかなか旅行に参加が出来ませんでしたが、異動先の学校には部活動がなく、時間ができたため、今回は初めての旅行の参加です。
今回の旅行を参加者の誰よりも楽しみにしていました。
ですので、お昼ご飯のお支払いも
「普段こんな感じなのかーーー!!!スリルあるなー!!!」
と喜んで支払っておられました。ご馳走様でした。
4月30日(火)13:00
富山県の道中
久しぶりの再会に、車内は盛り上がりをみせます。
お互い仕事はどんな感じか、こんなことがあったよ、そんなことがあったのかい。あんなことがあったよ、そんなことがあったのかい。
ミーハーな私たちは、QUEENのBGMを流しながら日本海沿いを気持ちよく走らせます。
と、ここで、ふと誰かが言いました。
「そういえば、今日どこに泊まるの?」
出発してから約8時間、誰も気づかず富山県まで来てしまいました。
「まあ、贅沢は言えないし、安いところでいいよね」
そんな軽い気持ちで宿を探し始めましたが、全く空きがありません。当然でしょう。世はGWです。ましてや今年は10連休。ホテルも、旅館も、全く空きがありません。
「安い宿でいいよね」
軽い気持ちで言ったその一言が恥ずかしい。一泊十数万する宿しか空きがありません。
こりゃ車中泊かもな・・・。
プリウスで4人で車中泊はしんどいな。
そんな考えが頭によぎりましたが・・・。
!!!!!
さっき満室だった宿が!!!
空いている!!!!!
全員に確認を取り、すぐに予約を取りました。
泊まった宿のご紹介は後ほど・・・。
4月30日(火)15:30
越中境パーキングエリア
トイレ休憩です。
ここのパーキングエリア、奥に進むと日本海を一望できるスペースがあり、オススメです。
トイレ休憩に加えて、眠気覚まし&コーヒーブレイクしました。
コーヒーブレイクしながら、「小腹も空いてきたし、屋台の串焼きでも・・・。」という話になり、
じゃんけんの結果、またもAくんのお支払いとなりました。
あかにし貝の串焼き、とても美味しかったです。
ご馳走様でした。
4月30日(火)17:00
喜多方市
小休憩を繰り返したからか、宿への予想到着時刻は夜中の予定です。
どこで夜ご飯を食べようか・・・という話になりましたが、
せっかくなので「喜多方ラーメン」でも食べましょう、という話に。
札幌ラーメン・博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンのひとつ、喜多方ラーメン。
福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンです。
喜多方市の街中に車を停め、ラーメン屋を探して歩きます。
人口37000人に対して120軒のラーメン屋があるということで、そこら中にラーメン屋さんがあります。
しかし、行くところ行くところ、開いてない・・・。
歩き始めて30分近く・・・。
どこも全く開いていません。
どうやらこの喜多方ラーメン、数多くのお店が「老麺会」という組合に属しており、
この組合に所属する店舗は、
営業時間が
「9:30〜15:00」
だそうです。
閉まる時間、はやすぎませんでしょうか。
あと、朝9時半からラーメンって、需要あるのでしょうか。
そんなことを正直思いましたが、何も調べずのダーツの旅ではこういうこともしばしば起こります。
「働き方改革の流れの一環だろう。伝統を重んじながらも、時代にあわせて変化している。いいじゃないか。老麺会。」
と無理やり自分を納得させました。
よくよく調べてみると、遅い時間まで営業しているお店もちょこちょこあったので、そちらへ。
結局喜多方ラーメンとご対面できたのは、18時半でした。
豚骨スープが基本ということだけ知っていたので、こってりした味を想像していましたが、
意外や意外!!!
とてもあっさり!!!
この「え!意外なんだけど!!!」を車で例えると、
「プリウスって発進するときモタモタする印象が・・・」
↓
「ん?モード切り替え?パワーモード?」
↓
「WOW!パワーモードで走ると、すんごい加速力!!!ちょっと踏んだだけなのに、ギュンッ!!!って出る!!!すごい!!!意外なんだけど!!!」
といったところでしょうか。
さて、喜多方ラーメンですが、麺はかなりの太麺で、柔らかめ。
縮れた麺があっさりスープによく絡み、スイスイスイッと食べ進めることができました。
喜多方ラーメンに満足なご一行は、そのまま近くの温泉へ。
ほぼ移動だけの1日でしたが、温泉に浸かった時の満足感は、まるで海外旅行を終えて日本に帰って来た時と近いものがありました。
外へ出ると、あたりはすでに真っ暗。
一刻もはやく、宿へと向かいます。
4月30日(火)23:00
宮城県富谷市付近
宿まで残すところは30km・・・。
なんとか日が変わるまでには到着できそうかな・・・。
高速道路を降り、だんだんと田舎道になっていきます。
この日、じゃんけんにより幾度なく漢気を魅せたAくんが口を開きます。
「そういえば、歯ブラシ持ってくるの忘れたから、コンビニ寄ってもらっていい?」
ずいぶんな田舎道でしたので、コンビニがあるかいささか不安でしたが、7のマークのコンビニが道中見つかりました。
Aくんは歯ブラシを購入しましたが、
「小腹が空いたから、夜食ってことでラーメンを」
「そう言われれば、蕎麦が食べたくなってきた」
「積もる話もあるだろうし、お酒でも」
「明日の朝飲む用のお茶も」
「なんとなくみそ汁飲みたい」
カゴの中身は一杯になり、総額は5000円近くになりました。
この日最後のじゃんけんです。
なんとなくお察しいただけるかと思います。
Aくんが財布を開くこととなりました。
「普段こんな感じの旅行なのか!!!スリルがあって楽しいな!!!」
そう無邪気な笑顔を見せながらお昼ご飯の支払いをしていたAくん。
そんな笑顔はとうに失せ、ただただ哀愁が漂います。
ですが、じゃんけんですから、しょうがありません。
4月30日(火)23:40
宮城県加美郡加美町
ペンション・レストラン KAMIFUJI(カミフジ)に到着しました。
雨が降っていたので、星空を見ることはできませんでしたが、きっと天気のいい日は満点の星空と、喜多方ラーメンにも劣らない美味しい空気を堪能できるであろう、そんな素敵な場所でした。
ペンションとレストランが隣あわせになっているのですが、レストランの方でチェックイン手続きを済ませます。
数人の方々がお酒を飲んでいました。
地元の方でしょうか。従業員の方と仲良く楽しそうに談笑しておられました。
チェックイン手続きのため、紙に名前等を記入していると、
「お兄さんたち!どこから来たの!」
「島根県です」
「はぁ!!!?なんでまたこんなところに!!!」
「ダーツがこちらに刺さりまして」
「ダーツ!!?って、あの、ダーツ!!!???」
すっかり仲良くなり、そのままご一緒することになりました。
どうやら皆さん常連さんだったようで、
「みんなで集まって平成から令和に変わる瞬間を迎えよう」
ということで集まっていたようです。
その瞬間にもご一緒させていただき、見ず知らずの土地で、初めて出会った方々と乾杯をしながら新時代を迎えました。
お店の方からのお話で
「宿泊のキャンセルが出た直後に予約が3組入ったんだよ。君たちが早かったからあとの2組はお断りを入れたんだけど、本当にラッキーだったね!」
ということでした。本当にラッキーでした。
ペンションもとても素敵なところで、本当にこんなにいいところがこんな低価格でいいのか・・・と驚愕。
1階はリビングになっていて、アンティークな雰囲気がプンプン漂います。
なんだかそこの空間にいるだけで、ダンディーな漢になった気さえしてきます。
2階は5部屋の客室があり、天井の高く、天窓もついたオシャレで温かみのあるお部屋でした。
宮城県にお出かけの際にはとてもオススメな場所です。
お店の方も気さくな方で、また行きたいと思える場所でした。
4月30日(火)
1日のまとめ
結局この日は18時間かけて岡山県から宮城県まで移動。
総移動距離は約1000km。
ガソリン満タンで出発したプリウスですが、給油ランプは点灯したものの、無事宮城県まで走りきりました。
そして、この日の運転は、プリウスの所有者であるYくんが全て行いました。
1日の最後、ペンションのリビングで
「ハードな1日目だったね〜」
と言いながらも、次の日のスケジュールを組み立てます。
お店の方や地元の方に、
「〇〇には行ったほうがいい!」
「△△は知る人ぞ知るオススメスポット!」
「せっかくなら☆☆に行ってみたら?」
などなど、たくさんのアドバイスを頂戴しました。
出来るだけ全てのオススメスポットを巡ることができるよう、グーグルマップを片手に作戦会議です。
話し合いの結果、
朝5時にはこのペンションを出て、出発する必要がある。
という結論に辿り着きました。
「それじゃ明日もハードな1日になるだろうけど、楽しんでいこうぜ」
そんな言葉を交わし、眠りにつきました。
5月1日(水)
起床
ふかふかのお布団。
体に蓄積された疲れが、綺麗さっぱり吹き飛んでいます。
時計を確認すると、
午前10時
熟考に熟考を重ね、
あらゆる角度から幾度となく検証を行いましたが、
紛れもなく、
寝坊です。
身支度をし、チェックアウトの手続きを済ませ、
お店の方にお礼を伝え、
記念写真を撮り、
ペンション・レストラン KAMIFUJI(カミフジ)を後にしました。
予定出発時間から5時間遅れをとったことで、組み立てていたスケジュールのおよそ半分をごっそりと削り、
車を東に走らせます。
「やっちまったなあー!」
と言い、自責の念を各々が口にしながらも、口元は若干緩んでいます。
予想を裏切ってこその、行き当たりばったり旅。
「そうそう、これだよこれ・・・。この感じ・・・!!!」
そんな心地よい空気が車内に充満します。
5月1日(水)11:00
宮城県大崎市
「朝ごはんを食べたいよね。」
「朝ごはんって時間でもないけどね。」
「でもゆっくり食べる時間も今の私たちにはないよね。」
「せっかくならご当地のものを堪能したいよね。」
「寄り道もしたいけど、目的地に一刻も早くたどり着くことが今の私たちの1番の責務だよね」
結局、効率重視の最大の味方、マクドナルドのドライブスルーで朝食をとることとなりました。
令和元年、一発目のじゃんけんは私山形が負けてしまい、雲行きの怪しい新時代の幕開けとなりました。
5月1日(水)13:00
宮城県南三陸町
今回の目的地が東北に決まった時、満場一致で「ここには行こう」と決めた場所です。
今から8年前の2011年3月11日。
当時私たちは高校2年生でした。
平成という一つの時代が終わりを迎えるに当たり、
「平成はどんな時代だったのか」
という話によくなります。
災害の多い時代だった、とよく揶揄されますが、
阪神・淡路大震災のときには1歳でしたので当時の記憶はなく、
東日本大震災こそ記憶に新しい出来事ですが、テレビ画面越しにしか、当時の被害を感じることがことができませんでした。
「何もなかった」
率直な感想としてはそうなってしまいますが、その言葉だけで片付けるのも違うと思いました。
ただ、どんな言葉で自分の中に落とし込めばいいのかが分からず、悶々と気持ちを抱えながら、南三陸から石巻までの道を走りました。
この言葉もまた適切なものかわかりませんが、私個人としては被災地を訪れることができてよかったと思っています。
5月1日(水)15:30
宮城県仙台市青葉区
少し遅めのお昼ご飯の時間です。
仙台といえばやはり、「牛タン」でしょうか。
ペンションで出会った方々に、牛タン発祥のお店をお聞きしたので、そちらにお邪魔しました。
とんでもない行列でした。
昼ご飯の時間でもなく、夜ご飯の時間でもなく、私たちとしてはうまく隙間の時間を攻めた気でいましたが、牛タンはそこまで甘くはなかったです。
きっちり1時間30分並び、牛タンとご対面。
肉厚な牛タン・・・。
しっかりとした噛みごたえ・・・。
ほとばしる肉汁・・・。
牛タンを一口食べ・・・・
ご飯をかきこむ!!!
勢いそのままに牛タンにかぶりつき、
ご飯をかきこむ!!!
最高に贅沢なひと時でした。
5月1日(水)18:00
宮城県仙台市青葉区
少し遅めの3時のおやつタイムです。
「発祥の地」とは響きとしては心地の良いものです。
牛タンを食べたことですっかり「発祥の地」に味を占めた我々は、次なる発祥の地を求めました。
こちらが仙台発祥のご当地グルメとして知られる冷やし中華。
その中でも冷やし中華発祥のお店として知られている「龍亭」さん。(諸説あり)
醤油だれとゴマだれを選択することができ、食べ比べてみました。
甘酸っぱいたれと豊富なトッピング、、、そして喉越しの良いコシのある麺・・・。
牛タンを食べてから30分も経たないうちの出来事でしたが、おやつ感覚でみなさん完食でした。
ところで写真左側の筋肉質な彼ですが、じゃんけんで記憶に残る負けがほとんどなく、紹介しそびれていました。
岡山出身のOくんです。
彼は2019年のミスタージャパン岡山県代表です。(ミスユニバースの男性版?のようなものみたいです。)
全国大会は秋にあるそうなので、応援を宜しくお願いします。
5月1日(水)19:00
仙台駅
仙台に行ったらどうしても食べたいものが私にはありました。
それがピザ屋さん、森のピザ工房ルヴォワール
何かのテレビで紹介されていて、無類のピザ好きの私としてはどうしても行ってみたかったお店・・・。
本店は仙台の中心地から離れたところにありますが、仙台駅内にもお店があるという情報を入手したので仙台駅まで。
ですが歩いても歩いても、探しても探しても見当たりません。
インフォメーションセンターの方に尋ねてみると、
もう撤退したのでありません
ということでした。
これもまた!行き当たりばったりの旅ならでは!!!
とはならず、無類のピザ好きの私は少々へこみました。
みんなを振り回した結果の粗相ということで、ずんだ餅をご馳走することになりました。
ずんだ餅。
これまた宮城県のご当地グルメです。
すりつぶした枝豆を餡に用いて、お餅と絡めていただくお菓子です。
食べた感想としては
「ずんだ餅を食べたという経験ができてよかったね」
というものでした。
ずんだ餅とあわせて、ずんだシェイクなるものをご馳走しました。
これがなんと大当たり!!!!!
ずんだの食感も面白いのですが、なによりバニラシェイクと枝豆の組み合わせがこれほどまでにマッチするとは!!!
甘すぎず、あっさり美味しくいただくと、後味として枝豆の風味がガツンッ!と押し寄せてきます。
仙台に立ち寄られる際には、牛タンを食べた後のデザートとして、このずんだシェイク、ぜひ飲んでみてください。
とてもオススメです。
5月1日(水)21:00
京都市内に向けて出発
仙台を散策したのち、名残惜しい気持ちを殺しながら、京都へ向かい車を走らせます。
仙台は緑が多く、とてもお洒落で素敵な街です。
私は無類のピザ好きであると同時に、無類の伊坂幸太郎(小説家)好きでもありますが、
伊坂幸太郎さんの作品の多くがこの仙台の街を舞台にしたもので、そんなこともあって私はこの仙台という街が大好きです。
仙台を訪れるのは人生で2回目でしたが、時間を空けずまた訪れたいと思っています。
5月1日(水)23:00
福島県安達太良SA
翌日の朝、京都駅で残りの2人のメンバーと合流する予定にしておりました。
本当は宮城県まで来てもらう予定でしたが、2人とも部活動の顧問をしている関係で都合が合わず、なんとか合流できそうな地点として京都に集合となりました。
仙台駅から京都駅まで車で9時間少々かかることを考えると、夜通し運転する必要があります。
交互に後席で仮眠を取りながら、京都へと車を走らせるのでした・・・。
果たして、無事に京都にたどり着くことはできるのか・・・。
後半へ続く・・・。
出雲店 山形
さてさて、前回のブログ記事でも少しお伝えしましたが、
(イズモテンブログVOL.20「ガチンコシャトルランバトル」)
GWの出来事がちょっとネタの足しになりそうでしたので、今回はGWの出来事を書こうかなと思います!
改元に伴い、「10連休」というものが誕生した今年のGW。
島根トヨペットも9連休となり、スタッフも
「今年のGWは何しようか~」
とワクワクのご様子。
海外旅行が大好きな私山形は
「タイにゆっくり一人旅でも行っちゃおうかしら・・・」
と考えていましたが、
航空券の値段を調べてびっくり。
前回タイに行った時の2~3倍の値段もしているではありませんか・・・。なんてこっタイ。
「ヨーロッパ行くときの価格じゃないか・・・。さすが10連休・・・・。」
ということで海外渡航をあっさり断念しました。
ところで話は変わり、私は大学時代、教育学部に所属していましたので、大学時代のお友達の多くが教員をしています。
そのお友達は土日が休み、一方の私は土日が仕事で平日休みなので、普段はなかなか一緒に旅行に行ったりすることができません。
また、県外から島根にやってきたお友達は、就職で地元に帰って行ったので、当時のように簡単に集まることが年々難しくなっていました。
「この大型連休を機に、久しぶりにみんなで旅行に行こう!」
ということで、久々に集まりました。
そのメンバーで旅行に行ったのは、卒業旅行でグアムに行ったのが最後なので、3年ぶりの集合になります。
(出身がそれぞれ島根、岡山、京都、愛知、長崎なので、集まるのもなかなか一苦労です)
これまでそのメンバーではUSJに行っておそろいのコスプレをしてみたり・・・。
(6年前)
ダーツの旅で大分県に行ってみたり・・・・。
(5年前)
(100円ショップで買ったマグネット式のダーツではうまくいかなかったので、「カップラーメンの消費量」「7位」の県にでも適当に行こう。という話から、当時7位だった大分県に行きました)
またこのメンバー、実はトヨタ推しなのですが、その理由がこちら。
メンバーのうち数人で、トヨタ自動車をモデルにしたTBSのスペシャルドラマ、『LEADERS リーダーズ』 に、エキストラとして参加した経験があるんです。
トヨタ自動車の経営が苦しくなり、経営陣が人員整理(リストラ)を行うかどうか・・・といったところで、
「リストラ反対ーーーー!!!」
とストライキを起こすという場面での出演でした。
一番左の学生服を着ているMくんは、吉田栄作さんと同じ画面に映るという快挙を成し遂げ、
私は「経営側は人員整理を完全撤回しろ!」というセリフまでいただきました。
吉田栄作さん、椎名桔平さん、橋爪功さんが目と鼻の先に・・・。
とてもいい経験でした。
さて、久々の集合に、ワクワクが止まりません。
4月30日(火) 4:30
岡山県岡山市
集合場所は岡山県岡山市。
集合日時は4月30日(火)午前4:30。
6人中2人は部活動の大会の関係で途中からの参加となったため、残る4人が中間地点の岡山県に集まりました。(島根、島根、愛知、岡山)
今回は久しぶりのダーツの旅。
(ちゃんとダーツを投げて刺さったところに行くダーツの旅は初めての試みです。)
刺さったところに必ず行きます。
沖縄でも北海道でも刺されば行きます。
それがダーツの旅ですから。
やり直しは一切認めません。
「誰が投げるか?」
についてはじゃんけんを。
じゃんけんの結果、
わたくし山形が投げることになりました。
狙うは東北。
移動時間がどれだけかかるのか、考えただけでぞくぞくします。
旅の日数を踏まえると、下手したら移動だけで終わってしまうかもしれません。
「でも、それもそれで、おもしろいかも・・・」
そんな空気が流れます。
誰かが言いました。
「山形!!!絶対東北とか狙うなよ!?」
もう、「東北を狙え。」と言っているようにしか聞こえません。
誰かが言いました。
「ほんと東北とかは流石に遠すぎるから!!!もう学生のときみたいな体力残ってないんだし、考えろよ!!!牛タンはちょっと食べてみたいけどさ!!!」
最後の一言が本音だろう・・・。そのくらい、知ってます。
私は仲間に向け、コクリと頷くと、ダーツの的に全神経を集中させました。
きりたんぽを感じる・・・
ずんだ餅の声が聴こえる・・・
牛タンの香りが漂う・・・
ダーツの的が!!!
さくらんぼに見える!!!
気持ちがピークに達したところで!!!
矢を!!!!!
放つ!!!!!!
気になる!!!!
行先は!!!!!
でんっっっっ!!!!!!!
東北!!!!!!
ドンピシャリッッッ!!!!!
圧倒的コントロールッッッッ!!!!!
「宮城?山形?秋田?岩手?え、これはどこ?」
と不穏な空気も流れましたが、じっくりと位置を見たところ、ギリギリ宮城県でした。
「まじかよーーー!!!」
と言いながら、にやにやが止まらないメンバー。
「運転絶対しんどいってーーーー!!!」
といいながら屈伸を始めるメンバー。
4月30日(火)4:35
出発
ダーツが刺さった5分後にはすでに全員車に乗り込み、宮城県に向けて出発していました。
ここでせっかくなので、車の話を少しだけ。
今回は、誰の車で行くのか・・・についてもじゃんけんで決めました。
じゃんけんの結果、Yくんのプリウスで行くことになりました。
(Yくんは1年半前、しっかり貯金をしたうえで私からプリウスを買ってくれました。有難うございます!)
果たして、今回の旅行で何km走ることになるのか???
ガソリン代はいくらかかるのか???
一人当たりで計算すると、交通費の負担はいくらなのか???
そんなところにも注目してみましょう!!!
ちなみに今回、目的地までのルートだったりはこんな感じ。
山陽自動車道→舞鶴若狭自動車道→北陸自動車道→日本海東北自動車道を経由し、東北へ。
距離はおよそ1,000km。
Yくんと私は、3年前にアメリカを車で横断したことがあり、その時に1日最高で1,300km移動したことがあります。
距離で言えばその時よりも少ないのですが、どう考えても今回のほうが過酷な道のりだろう・・・と、気を引き締めます。
4月30日(火)6:30
瀬戸パーキングエリア
朝ごはんの時間です。
各々、サンドイッチやコーヒーなどを買い込みますが、お支払いはじゃんけんです。
この厳しい世の中を生きていくために、必要とされるものはたくさんあります。
知力、財力、忍耐力、行動力、統率力・・・
粘り強さ、謙虚な姿勢、コミュニケーション能力・・・・
そして
勝負勘
勝負勘というものはこの世の中を生きていくうえで必要なもののひとつです。
私たちはじゃんけんを通して、この勝負勘を養っています。
結果、プリウスを運転するYくんが負けたため、残る3人は無料で朝ごはんを食べることができました。ご馳走様でした。
4月30日(火)8:15
宝塚北サービスエリア
トイレ休憩です。
目的地まで残り870km。
先を急ぎたい気持ちはありますが、無理は禁物です。
この宝塚北サービスエリア、新名神高速道路沿いにありますが、西日本最大級のサービスエリアとして昨年フルモデルチェンジをしています。
ただトイレに立ち寄っただけですが、トイレの構造もこれまでに見たことがないデザイン、配置でした。
ローマの宮殿を彷彿とさせるデザインに、"なんかすごい"と強く感じました。ローマに行ったことは一度もありませんが、ローマを強く感じる、伝統を重んじたトイレでした。
そしてこの宝塚北サービスエリアで、ちょっとした買い物をしました。
そう、写ルンです。
懐かしいぃぃいいいいーーー!!!!
私は最後に使ったのが小学6年生の時の修学旅行なので、実に13年ぶりの写ルンですです。
最近は携帯のカメラもかなりの高画質なので、写ルンですを使おうなんて思ったことはありませんでしたが、ここ最近、ブーム再燃のようですね!
ということで、27枚撮りを2つ、買ってみました。
このブログの写真でも、写ルンですで撮影したものを何枚か載せますので、写真の味にも注目してみてくださいね。
4月30日(火)11:00
南条サービスエリア
福井県に到達しました。
お昼ご飯の時間です。
福井県はソースカツ丼に越前そばに、美味しいものがたくさんあります。実は私、出雲そばよりも断然越前そば推しです。
ここもやはり勝負勘を養うべく、お代はじゃんけんで。
ここは愛知からお越しのAくんがお支払い。
無料で頂く越前そば、最高に美味しかったです。ご馳走様でした。
Aくんは高校教員です。昨年までは部活動の顧問をしていた関係で、なかなか旅行に参加が出来ませんでしたが、異動先の学校には部活動がなく、時間ができたため、今回は初めての旅行の参加です。
今回の旅行を参加者の誰よりも楽しみにしていました。
ですので、お昼ご飯のお支払いも
「普段こんな感じなのかーーー!!!スリルあるなー!!!」
と喜んで支払っておられました。ご馳走様でした。
4月30日(火)13:00
富山県の道中
久しぶりの再会に、車内は盛り上がりをみせます。
お互い仕事はどんな感じか、こんなことがあったよ、そんなことがあったのかい。あんなことがあったよ、そんなことがあったのかい。
ミーハーな私たちは、QUEENのBGMを流しながら日本海沿いを気持ちよく走らせます。
と、ここで、ふと誰かが言いました。
「そういえば、今日どこに泊まるの?」
出発してから約8時間、誰も気づかず富山県まで来てしまいました。
「まあ、贅沢は言えないし、安いところでいいよね」
そんな軽い気持ちで宿を探し始めましたが、全く空きがありません。当然でしょう。世はGWです。ましてや今年は10連休。ホテルも、旅館も、全く空きがありません。
「安い宿でいいよね」
軽い気持ちで言ったその一言が恥ずかしい。一泊十数万する宿しか空きがありません。
こりゃ車中泊かもな・・・。
プリウスで4人で車中泊はしんどいな。
そんな考えが頭によぎりましたが・・・。
!!!!!
さっき満室だった宿が!!!
空いている!!!!!
全員に確認を取り、すぐに予約を取りました。
泊まった宿のご紹介は後ほど・・・。
4月30日(火)15:30
越中境パーキングエリア
トイレ休憩です。
ここのパーキングエリア、奥に進むと日本海を一望できるスペースがあり、オススメです。
トイレ休憩に加えて、眠気覚まし&コーヒーブレイクしました。
コーヒーブレイクしながら、「小腹も空いてきたし、屋台の串焼きでも・・・。」という話になり、
じゃんけんの結果、またもAくんのお支払いとなりました。
あかにし貝の串焼き、とても美味しかったです。
ご馳走様でした。
4月30日(火)17:00
喜多方市
小休憩を繰り返したからか、宿への予想到着時刻は夜中の予定です。
どこで夜ご飯を食べようか・・・という話になりましたが、
せっかくなので「喜多方ラーメン」でも食べましょう、という話に。
札幌ラーメン・博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンのひとつ、喜多方ラーメン。
福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンです。
喜多方市の街中に車を停め、ラーメン屋を探して歩きます。
人口37000人に対して120軒のラーメン屋があるということで、そこら中にラーメン屋さんがあります。
しかし、行くところ行くところ、開いてない・・・。
歩き始めて30分近く・・・。
どこも全く開いていません。
どうやらこの喜多方ラーメン、数多くのお店が「老麺会」という組合に属しており、
この組合に所属する店舗は、
営業時間が
「9:30〜15:00」
だそうです。
閉まる時間、はやすぎませんでしょうか。
あと、朝9時半からラーメンって、需要あるのでしょうか。
そんなことを正直思いましたが、何も調べずのダーツの旅ではこういうこともしばしば起こります。
「働き方改革の流れの一環だろう。伝統を重んじながらも、時代にあわせて変化している。いいじゃないか。老麺会。」
と無理やり自分を納得させました。
よくよく調べてみると、遅い時間まで営業しているお店もちょこちょこあったので、そちらへ。
結局喜多方ラーメンとご対面できたのは、18時半でした。
豚骨スープが基本ということだけ知っていたので、こってりした味を想像していましたが、
意外や意外!!!
とてもあっさり!!!
この「え!意外なんだけど!!!」を車で例えると、
「プリウスって発進するときモタモタする印象が・・・」
↓
「ん?モード切り替え?パワーモード?」
↓
「WOW!パワーモードで走ると、すんごい加速力!!!ちょっと踏んだだけなのに、ギュンッ!!!って出る!!!すごい!!!意外なんだけど!!!」
といったところでしょうか。
さて、喜多方ラーメンですが、麺はかなりの太麺で、柔らかめ。
縮れた麺があっさりスープによく絡み、スイスイスイッと食べ進めることができました。
喜多方ラーメンに満足なご一行は、そのまま近くの温泉へ。
ほぼ移動だけの1日でしたが、温泉に浸かった時の満足感は、まるで海外旅行を終えて日本に帰って来た時と近いものがありました。
外へ出ると、あたりはすでに真っ暗。
一刻もはやく、宿へと向かいます。
4月30日(火)23:00
宮城県富谷市付近
宿まで残すところは30km・・・。
なんとか日が変わるまでには到着できそうかな・・・。
高速道路を降り、だんだんと田舎道になっていきます。
この日、じゃんけんにより幾度なく漢気を魅せたAくんが口を開きます。
「そういえば、歯ブラシ持ってくるの忘れたから、コンビニ寄ってもらっていい?」
ずいぶんな田舎道でしたので、コンビニがあるかいささか不安でしたが、7のマークのコンビニが道中見つかりました。
Aくんは歯ブラシを購入しましたが、
「小腹が空いたから、夜食ってことでラーメンを」
「そう言われれば、蕎麦が食べたくなってきた」
「積もる話もあるだろうし、お酒でも」
「明日の朝飲む用のお茶も」
「なんとなくみそ汁飲みたい」
カゴの中身は一杯になり、総額は5000円近くになりました。
この日最後のじゃんけんです。
なんとなくお察しいただけるかと思います。
Aくんが財布を開くこととなりました。
「普段こんな感じの旅行なのか!!!スリルがあって楽しいな!!!」
そう無邪気な笑顔を見せながらお昼ご飯の支払いをしていたAくん。
そんな笑顔はとうに失せ、ただただ哀愁が漂います。
ですが、じゃんけんですから、しょうがありません。
4月30日(火)23:40
宮城県加美郡加美町
ペンション・レストラン KAMIFUJI(カミフジ)に到着しました。
雨が降っていたので、星空を見ることはできませんでしたが、きっと天気のいい日は満点の星空と、喜多方ラーメンにも劣らない美味しい空気を堪能できるであろう、そんな素敵な場所でした。
ペンションとレストランが隣あわせになっているのですが、レストランの方でチェックイン手続きを済ませます。
数人の方々がお酒を飲んでいました。
地元の方でしょうか。従業員の方と仲良く楽しそうに談笑しておられました。
チェックイン手続きのため、紙に名前等を記入していると、
「お兄さんたち!どこから来たの!」
「島根県です」
「はぁ!!!?なんでまたこんなところに!!!」
「ダーツがこちらに刺さりまして」
「ダーツ!!?って、あの、ダーツ!!!???」
すっかり仲良くなり、そのままご一緒することになりました。
どうやら皆さん常連さんだったようで、
「みんなで集まって平成から令和に変わる瞬間を迎えよう」
ということで集まっていたようです。
その瞬間にもご一緒させていただき、見ず知らずの土地で、初めて出会った方々と乾杯をしながら新時代を迎えました。
お店の方からのお話で
「宿泊のキャンセルが出た直後に予約が3組入ったんだよ。君たちが早かったからあとの2組はお断りを入れたんだけど、本当にラッキーだったね!」
ということでした。本当にラッキーでした。
ペンションもとても素敵なところで、本当にこんなにいいところがこんな低価格でいいのか・・・と驚愕。
1階はリビングになっていて、アンティークな雰囲気がプンプン漂います。
なんだかそこの空間にいるだけで、ダンディーな漢になった気さえしてきます。
2階は5部屋の客室があり、天井の高く、天窓もついたオシャレで温かみのあるお部屋でした。
宮城県にお出かけの際にはとてもオススメな場所です。
お店の方も気さくな方で、また行きたいと思える場所でした。
4月30日(火)
1日のまとめ
結局この日は18時間かけて岡山県から宮城県まで移動。
総移動距離は約1000km。
ガソリン満タンで出発したプリウスですが、給油ランプは点灯したものの、無事宮城県まで走りきりました。
そして、この日の運転は、プリウスの所有者であるYくんが全て行いました。
1日の最後、ペンションのリビングで
「ハードな1日目だったね〜」
と言いながらも、次の日のスケジュールを組み立てます。
お店の方や地元の方に、
「〇〇には行ったほうがいい!」
「△△は知る人ぞ知るオススメスポット!」
「せっかくなら☆☆に行ってみたら?」
などなど、たくさんのアドバイスを頂戴しました。
出来るだけ全てのオススメスポットを巡ることができるよう、グーグルマップを片手に作戦会議です。
話し合いの結果、
朝5時にはこのペンションを出て、出発する必要がある。
という結論に辿り着きました。
「それじゃ明日もハードな1日になるだろうけど、楽しんでいこうぜ」
そんな言葉を交わし、眠りにつきました。
5月1日(水)
起床
ふかふかのお布団。
体に蓄積された疲れが、綺麗さっぱり吹き飛んでいます。
時計を確認すると、
午前10時
熟考に熟考を重ね、
あらゆる角度から幾度となく検証を行いましたが、
紛れもなく、
寝坊です。
身支度をし、チェックアウトの手続きを済ませ、
お店の方にお礼を伝え、
記念写真を撮り、
ペンション・レストラン KAMIFUJI(カミフジ)を後にしました。
予定出発時間から5時間遅れをとったことで、組み立てていたスケジュールのおよそ半分をごっそりと削り、
車を東に走らせます。
「やっちまったなあー!」
と言い、自責の念を各々が口にしながらも、口元は若干緩んでいます。
予想を裏切ってこその、行き当たりばったり旅。
「そうそう、これだよこれ・・・。この感じ・・・!!!」
そんな心地よい空気が車内に充満します。
5月1日(水)11:00
宮城県大崎市
「朝ごはんを食べたいよね。」
「朝ごはんって時間でもないけどね。」
「でもゆっくり食べる時間も今の私たちにはないよね。」
「せっかくならご当地のものを堪能したいよね。」
「寄り道もしたいけど、目的地に一刻も早くたどり着くことが今の私たちの1番の責務だよね」
結局、効率重視の最大の味方、マクドナルドのドライブスルーで朝食をとることとなりました。
令和元年、一発目のじゃんけんは私山形が負けてしまい、雲行きの怪しい新時代の幕開けとなりました。
5月1日(水)13:00
宮城県南三陸町
今回の目的地が東北に決まった時、満場一致で「ここには行こう」と決めた場所です。
今から8年前の2011年3月11日。
当時私たちは高校2年生でした。
平成という一つの時代が終わりを迎えるに当たり、
「平成はどんな時代だったのか」
という話によくなります。
災害の多い時代だった、とよく揶揄されますが、
阪神・淡路大震災のときには1歳でしたので当時の記憶はなく、
東日本大震災こそ記憶に新しい出来事ですが、テレビ画面越しにしか、当時の被害を感じることがことができませんでした。
「何もなかった」
率直な感想としてはそうなってしまいますが、その言葉だけで片付けるのも違うと思いました。
ただ、どんな言葉で自分の中に落とし込めばいいのかが分からず、悶々と気持ちを抱えながら、南三陸から石巻までの道を走りました。
この言葉もまた適切なものかわかりませんが、私個人としては被災地を訪れることができてよかったと思っています。
5月1日(水)15:30
宮城県仙台市青葉区
少し遅めのお昼ご飯の時間です。
仙台といえばやはり、「牛タン」でしょうか。
ペンションで出会った方々に、牛タン発祥のお店をお聞きしたので、そちらにお邪魔しました。
とんでもない行列でした。
昼ご飯の時間でもなく、夜ご飯の時間でもなく、私たちとしてはうまく隙間の時間を攻めた気でいましたが、牛タンはそこまで甘くはなかったです。
きっちり1時間30分並び、牛タンとご対面。
肉厚な牛タン・・・。
しっかりとした噛みごたえ・・・。
ほとばしる肉汁・・・。
牛タンを一口食べ・・・・
ご飯をかきこむ!!!
勢いそのままに牛タンにかぶりつき、
ご飯をかきこむ!!!
最高に贅沢なひと時でした。
5月1日(水)18:00
宮城県仙台市青葉区
少し遅めの3時のおやつタイムです。
「発祥の地」とは響きとしては心地の良いものです。
牛タンを食べたことですっかり「発祥の地」に味を占めた我々は、次なる発祥の地を求めました。
こちらが仙台発祥のご当地グルメとして知られる冷やし中華。
その中でも冷やし中華発祥のお店として知られている「龍亭」さん。(諸説あり)
醤油だれとゴマだれを選択することができ、食べ比べてみました。
甘酸っぱいたれと豊富なトッピング、、、そして喉越しの良いコシのある麺・・・。
牛タンを食べてから30分も経たないうちの出来事でしたが、おやつ感覚でみなさん完食でした。
ところで写真左側の筋肉質な彼ですが、じゃんけんで記憶に残る負けがほとんどなく、紹介しそびれていました。
岡山出身のOくんです。
彼は2019年のミスタージャパン岡山県代表です。(ミスユニバースの男性版?のようなものみたいです。)
全国大会は秋にあるそうなので、応援を宜しくお願いします。
5月1日(水)19:00
仙台駅
仙台に行ったらどうしても食べたいものが私にはありました。
それがピザ屋さん、森のピザ工房ルヴォワール
何かのテレビで紹介されていて、無類のピザ好きの私としてはどうしても行ってみたかったお店・・・。
本店は仙台の中心地から離れたところにありますが、仙台駅内にもお店があるという情報を入手したので仙台駅まで。
ですが歩いても歩いても、探しても探しても見当たりません。
インフォメーションセンターの方に尋ねてみると、
もう撤退したのでありません
ということでした。
これもまた!行き当たりばったりの旅ならでは!!!
とはならず、無類のピザ好きの私は少々へこみました。
みんなを振り回した結果の粗相ということで、ずんだ餅をご馳走することになりました。
ずんだ餅。
これまた宮城県のご当地グルメです。
すりつぶした枝豆を餡に用いて、お餅と絡めていただくお菓子です。
食べた感想としては
「ずんだ餅を食べたという経験ができてよかったね」
というものでした。
ずんだ餅とあわせて、ずんだシェイクなるものをご馳走しました。
これがなんと大当たり!!!!!
ずんだの食感も面白いのですが、なによりバニラシェイクと枝豆の組み合わせがこれほどまでにマッチするとは!!!
甘すぎず、あっさり美味しくいただくと、後味として枝豆の風味がガツンッ!と押し寄せてきます。
仙台に立ち寄られる際には、牛タンを食べた後のデザートとして、このずんだシェイク、ぜひ飲んでみてください。
とてもオススメです。
5月1日(水)21:00
京都市内に向けて出発
仙台を散策したのち、名残惜しい気持ちを殺しながら、京都へ向かい車を走らせます。
仙台は緑が多く、とてもお洒落で素敵な街です。
私は無類のピザ好きであると同時に、無類の伊坂幸太郎(小説家)好きでもありますが、
伊坂幸太郎さんの作品の多くがこの仙台の街を舞台にしたもので、そんなこともあって私はこの仙台という街が大好きです。
仙台を訪れるのは人生で2回目でしたが、時間を空けずまた訪れたいと思っています。
5月1日(水)23:00
福島県安達太良SA
翌日の朝、京都駅で残りの2人のメンバーと合流する予定にしておりました。
本当は宮城県まで来てもらう予定でしたが、2人とも部活動の顧問をしている関係で都合が合わず、なんとか合流できそうな地点として京都に集合となりました。
仙台駅から京都駅まで車で9時間少々かかることを考えると、夜通し運転する必要があります。
交互に後席で仮眠を取りながら、京都へと車を走らせるのでした・・・。
果たして、無事に京都にたどり着くことはできるのか・・・。
後半へ続く・・・。
出雲店 山形