イズモテンブログVOL.85「営業マン四年目を終えて【前編】出雲店 山形」
2020.04.28
出雲店の山形です。
就活の時期ですね。
「お花見の季節だね」「就活の季節だね」「GWだね」「どこ行こうかね」といった、毎年しているこんな会話のやり取りも、コロナにかき消されてしまいます。
久しぶりにお会いしたお客さんとの会話も、以前とは異なります。
以前であれば、
「山形さん、俺、彼女できたんですよ」
「まじですかーーー!おめでとうございます!今度一緒に来てくださいよー!」
「山形さん、私結婚することになりました。つきましては住所が変わりますので保険の住所変更を・・・」
「おめでとうございますーーーーーーー!!!めでたいですね!!!!!早速住所変更しちゃいましょう!!!」
「山形さん、今度この子、お兄ちゃんになるんですよ。つきましてはミニバンのカタログを・・・」
「そうなんですかーーーーーー!!!!!おめでとうございます!!!ますますにぎやかになりますね!!!あ、カタログこちらです」
「山形さん、次は海外旅行どこに行くんですか?また変なところ行くんですか?」
「いやいや、変なところじゃないですけど、次はタンザニアに・・・」
「いや、それ十分変ですよ」
「ところで○○さんは海外は・・・?」
「私は新婚旅行でイタリアに行ったんですよ~」
「イタリアいいですねーーー!!!」
「山形さん、お子さんはそろそろですか?」
「○○さん、僕まだ結婚してないですよ!!!」
「あら、そうでしたっけ。結婚は早い方がいいですよ」
「山形さん、今のうちにたくさん遊んでおいた方がいいですよ。私、結婚はそんなに急がなくてもいいと思っているんです」
「こないだ逆のことを別の方に言われましたよ!どっちが正解なんですかね・・・?」
こんな何気ない会話のやり取りが私の仕事の最大の活力の源なのです。
が、しかし。
コロナウイルスが蔓延する今の世の中。
これまでのそういった会話の多くが削がれ、話題の大半はコロナです。
こんな状況ともなれば当たり前かもしれませんが、お客さんとの貴重な時間をコロナに奪われることに強い憤りを感じます。
(昨年末、「山形さん聞いて下さいよ。今度女の子とご飯に行くことになったんですよ。どこがいいと思います?」「○○さん、僕普段ジョイ○ルしか行かないのでオシャレなお店わかんないんですよ・・・」「まじっすか。パスタがいいんですかね~」「パスタいいですね~。また続き報告してくださいね!」「今度のタイヤ交換の時に報告します!」と会話をしていたお客さん。タイヤ交換の際に、続きを聞こうかと思いましたがコロナの話で終わってしまいました。パスタどうだったんでしょう・・・。)
うじうじうだうだしていても仕方ないので、切り替えていきましょう。
そう、4月。就活の季節ですね。
2016年入社の私も、はやいもので社会人5年目になりました。
就職活動を行い、第一志望だった今の会社から内定を頂き、大学生活の終わりが近づくにつれ、
周りでは
「卒業したくない~」
「働きたくない~」
「これがお前らとの最後の乾杯だよ~」
「我等友情永遠不滅」
という言葉があちらこちらで飛び交っていましたが、私は「はやく働きてぇーーーーー」という気持ちがフツフツとしていました。
社会人1日目、会社に行くのがとても楽しみで、前日の夜はなかなか寝付けず、当日も目が早く覚めました。遠足に行く日のような高揚感です。
今でもおおかた気持ちは変わらず、毎日仕事に行くのがとても楽しみです。
さて、就活の季節です。
出雲店にもこの間就活生が訪問されまして、就活生から質問を受けることがありました。
その中の一つに、
「なぜ、営業職に就こうと思ったのですか?」
という質問がありました。
この質問、私なりに答えることはできるのですが、その尺がその場ではなくざっくりとしかお答えできなかったので、この場でお話ししたいと思います。
数年先でもいいので、このブログを読んで、ちょっとでも共感していただいた方と将来一緒に仕事が出来たらな~と思いながら書こうかなと思います。
今から12年前、高校入学までいったん話をさかのぼります。
ちなみに、めっちゃ長いです。
新型ハリアーの宣伝も一切しませんし、5月から本格的に始まるトヨタ車全車種取扱い(※一部車種を除く)の広告も打ちません。
何故、営業マンという職に就くに至ったのか、そしてなぜ今の会社を選んだのか、という話だけです。
ありきたりなことを書いて他の人とかぶっても面白くないので、思っていることをそのまま書きなぐろうと思います。
それではどうぞ。
中学校時代、ある程度勉強はできたので、高校では市内で進学校と言われている高校に特に何も考えずに進学しました。トップクラスの成績は取れなくても、中の上くらいはいけるだろう、そんな軽い気持ちで。
↑中学校3年生のとき
しかし、早速期待を裏切られます。
周りのみんな、めっちゃ頭いい。
中の上どころか、下の中の成績。苦手な英語に至っては、下の下。320人中318番という成績もたたき出しました。忘れもしない、高校1年最後の駿台模試・・・。
勉強だけ劣っているなら、まだ言い訳のしようがあります。
「勉強できても運動できないじゃん」とか。
「勉強はできるけど、あいつギャグセンスないじゃん」とか。
ですが周りにいるのは、
勉強もできて、運動神経も抜群で、字も綺麗で、クルトガ(シャー芯が勝手に回転して常にとんがりをキープしてくれる画期的なシャーペン)を使ってないのにノートの文字は常にとがり続けてて、ノートは超綺麗に板書がまとめられていて、着ているのは同じ学ランのはずなのに着こなしがうまく、おまけに体操服の着こなしもうまい。シャツのしまい加減と腰パン加減が絶妙。しかも見た目がよくイケメンで、さらにはユーモアもあり、面白い。それでいて人情深い。顔が広い。持ち物のセンスもいい。眉毛もきちんと整えられている。カラオケもうまい。しかもなんかいい匂いする。
「非の打ちどころがない人って、人間味が無くてつまらないよね」
とお思いでしょうか。
現実は違って、めちゃめちゃおもしろくて魅力的なんです。
そんな同級生が一人ならまだしも、あちらこちらにたくさんいる状況にさすがに嫌気がさしました。例えるなら、周りサイヤ人で自分地球人みたいな感じです。
さらに、私は小・中学時代野球部でしたが、「進学校ということはそんなに部活にも力を入れていないだろう」と、軽い気持ちで野球部に入部。
蓋を開けてみると、先輩は鬼のように怖いし(それでいて勉強もできる)、同級生は何故か各中学校のエースや4番といった有名どころがわんさかいて、とてもレギュラー獲れそうにないんですけど・・・といった現状。イメージと全然違う・・・。
勝てっこない。
目立てない。
埋もれてしまう。
高校1年生の1学期。
「自分とは一体・・・」
という疑問にぶつかった瞬間です。
やばい、こんな強烈な個性の前に、自分が埋もれてしまう。
自分自身を何で表現すればいいのかわからない。
はっきりとそう思いました。
どうすればこんなスーパースターが渦巻くクラスの中で目立てるのか。
どうすれば勝てるのか。
高校1年生に芽生えたこの感情は、今でもずっと心の中心にあります。
私は考えました。
まず勉強。どの教科でも勝つなんてなかなか難しいぞと考えた私、当時化学のおばあちゃん先生の授業だけはなぜか大好きでしたので、化学だけ頑張ることに決めました。
他の教科は散々でしたが、おかげで化学だけは成績が伸びていき、クラスのスーパースターたちに、化学の点数だけは競り合い、時には勝つことが出来るようになりました。
勝つことの喜びを覚えると、勉強自体が楽しくなります。それまで投げやりだった数学や英語も、それなりに頑張れるようになりました。スーパースターたちには敵いはしませんが、それでも成績は伸びていきました。
そして部活。そもそも運動神経がいい方ではないですし、周りのみんなが上手すぎます。もう劣等感しかありません。技術ではとても敵いっこない。
私は考えました。何かで勝てば試合に出れるチャンスがあるかもしれない。
とはいえ、足も速くはない、というより遅い。バッティング技術もない。華麗にゴロもさばけない。ベンチプレスも全然上がらないし、めっちゃ怖い先輩に話しかける度胸もない。
勉強での方法を応用しました。なんでもいいからまず勝てる分野を作ろう。そうすれば自信がつくかもしれない。
私の通っていた高校の野球部は、「アップ」が有名でした。あらゆる練習の中でアップが一番きつい。1時間強、あの手この手でひたすらダッシュを繰り返す。アップって名前、改めた方がいいと思います。
新入部員はもれなくアップでダウンしてしまい、戦線離脱してしまいます。使ったことのない筋肉をふんだんに酷使し、練習が終わり家に帰って湯船につかろうにも、筋肉が悲鳴をあげ湯船の高さまで足が上がりません。階段も這わなければ上がれません。
そんなアップで、ダウンだけはしないこと。これがまずひとつめの部活での目標でした。
各中学校での猛者たちが離脱していく中、何とか気合と根性だけでアップを乗り切る。技術でも筋力でも敵わなくても、「アップで自分はリタイアしなかった」という小さな自信が自分の心の支えになります。
その後も、
「バントだけは・・・」
「後輩の面倒見の良さだけは・・・」
「みんながさぼりがちな長距離走だけは・・・」
などなど、ちょっとしたことでも勝てる見込みのある分野を見つけては、その分野にひたすら取り組みました。
↑高校3年生のとき
結局最終的にレギュラーは獲れず、2桁の背番号をつけることになり、悔しい気持ちを抱きました。夏の大会前、クラスのみんなからの「頑張ってね!」という言葉にうまく答えられない自分が嫌になりました。
ですが部活の中で、「どの分野なら勝てるのか」「どの分野なら活躍できるのか」「どこに自分を見出すのか」と考え続けたことは、自分の中での財産です。今の自分を形作ってくれた3年間です。
↑引退時(試合に負けてわんわん泣いてみんなすっきりした後)
それから時間は一気に進み、就活の時期。
これまでの経験から、自分の中で大事にしたかったことは1つだけです。
【勝ち負けにこだわりたい】
昔から勝負事が大好きです。ゲームも、どうぶつの森や牧場物語といったゲームよりも、ぷよぷよやストリートファイター、大乱闘スマッシュブラザーズのように、相手がいて、勝ち負けがはっきりするゲームが好き。結果が目に見えて分かりやすいから。勝つと嬉しい。負けると悔しい。それが勝てるようになるとより一層嬉しい。
さらに高校時代の経験から、一見敵いそうにもない相手に対して「どうすれば勝てるのか」「どのような策を練るのか」「どのような行動に移すのか」と、考えては行動に移すその過程が好き。
負けていても、勝つための過程をたどる間が好き。
そのためにも、自分の成果が目に見えて分かりやすい分野を選択しなければいけません。
高校時代、数字というひとつの指標ではありますが、テストの点数では仲の良かった同級生にコテンパンに負け続け、部活でもレギュラーにはなれず。
勝ち負けにこだわりたいという割には負け続けた3年間です。
社会人という次なるステージでは、勝つことのできる人間でありたい。
高校ではベンチからグラウンドの選手を眺めるだけでしたが、次のステージではスタメンになりたい。4番でエース級の選手になりたい。
そのためにも、自分の能力が発揮できる、目立つことのできる分野を吟味しなければいけません。
・・・と、
そんなことに重きを置きながら、合同企業説明会に足を運びました。
「勝ち負けにこだわりたい」ということが軸にありましたので、必然的に「営業職かな」となりました。ここは割とすんなり。
「ノルマとか大変そう」というネガティブな声がささやかれる営業職ですが、高校時代の部活に比べたら・・・と考えると特に気にはなりませんでした(ちなみに今の会社に「ノルマ」はありません)。
ただ営業職と言っても、会社によって販売している商品は様々です。
ではなぜ
「車」だったのか。
「車が大好きで!!!」というよりは、
様々な会社の採用担当の方と会話をしていく中で、
共感が多く話が盛り上がった会社の販売している商品が「トヨタの車」だったという感じです。
それが今の会社、島根トヨペットです。
島根県ではトヨタディーラーとしての入り口がふたつあります。
島根トヨペットと、島根トヨタグループ。
もちろん両方話を聞きましたし、聞くべきだとも思います。
さらに聞いて終わりだけではなく、とことん会話をすべきだと思います。
お互い、強味も社風も違えば、欲している人材も異なります。
ホームページや配布される資料を眺めていても得られる情報に限りがあるので、会社の窓口・顔としての採用担当の方と、とことん会話をするべきです。
もちろん車業界以外の会社の話も聞きましたし、車業界でもトヨタ以外の話も聞きましたが、自分の大事にしたいことを伝えたときに、共感が一番大きかったのが今の会社の採用担当の方でした。とことん会話をして、自分の気持ちに合致しました。
採用担当の方からも、「今、うちの会社にはこういう人材が欲しい」という話があり、そしてその想いを聞き、一番の共感を覚えました。
会話をする中で、
「かくかくしかじか、こういう人間なので、将来こういうこともやってみたいんですよ」
と伝えた際には、
「そういうことはガンガンやってほしい。うちの会社はそういう声を切り捨てたりはしないし、そういう人間が欲しい」
とも言ってくれました。
ほんまかいな~とも正直ちょっとだけ(笑)思いましたが、
その結果が、こういったブログでもあり、独自に作っているチラシでもあり、各SNSだったりもします。
例えば・・・社会人1年目の時に、ぺーぺーながらも「SNSやりましょうよ!今の時代はSNSは大事ですよ!やらないなんて時代遅れですよ!」と本部の方に伝えた際に、真摯に聞いていただき、すぐさま会社のfacebookを開設して頂きました。こういうところ、今の会社のすごく好きなところです。大好き。とっても好き。いつも現場の声に耳を傾けていただき、本当にありがとうございます。
店舗ブログも、かなり現場に任せて頂き、「これはダメ」「あれはダメ」「こう発信しなさい」といったこともありません。作った記事に対して本部からのチェックは入りますが、NGを喰らったことは85回の更新の中で一度だけ。
↑これです。「さすがにメイクしたみんなの顔の品がなさすぎるので・・・」と却下されました。
と、長くなりましたが、私が営業職を選び、今の会社に至った経緯をお話ししました。
入社してからのことは、5月ごろに後編を書いてアップしようと思ってます。
最後にひとつだけ、入社して思ったこととして。
この仕事を始めてから、様々なことに感謝する事が多くなったのですが、その中の一つに、採用担当の方に対してのものがあります。
この会社にめぐり合わせてくれたのは、その方のおかげであることは間違いありません。
我々営業マンは、成果をあげれば評価されますし、数字という一つの指標があるので頑張りが目に見える職種です。ですが一方で、採用担当の方は成果が目に見えづらく、評価基準も曖昧な仕事です。
私は、今の会社で貢献することで、成果を上げることで、活躍することで、採用担当の方に恩返しが出来ればと思っています。活躍することが、最大の恩返しだと思っています。
大変長くなりました。いつも長い文章を読んでいただきありがとうございます。
今回はこの辺で。
出雲店 山形
これまでの就活関連の記事はこちらから♪
イズモテンブログVOL.19「営業マンあるある40選」
就活の時期ですね。
「お花見の季節だね」「就活の季節だね」「GWだね」「どこ行こうかね」といった、毎年しているこんな会話のやり取りも、コロナにかき消されてしまいます。
久しぶりにお会いしたお客さんとの会話も、以前とは異なります。
以前であれば、
「山形さん、俺、彼女できたんですよ」
「まじですかーーー!おめでとうございます!今度一緒に来てくださいよー!」
「山形さん、私結婚することになりました。つきましては住所が変わりますので保険の住所変更を・・・」
「おめでとうございますーーーーーーー!!!めでたいですね!!!!!早速住所変更しちゃいましょう!!!」
「山形さん、今度この子、お兄ちゃんになるんですよ。つきましてはミニバンのカタログを・・・」
「そうなんですかーーーーーー!!!!!おめでとうございます!!!ますますにぎやかになりますね!!!あ、カタログこちらです」
「山形さん、次は海外旅行どこに行くんですか?また変なところ行くんですか?」
「いやいや、変なところじゃないですけど、次はタンザニアに・・・」
「いや、それ十分変ですよ」
「ところで○○さんは海外は・・・?」
「私は新婚旅行でイタリアに行ったんですよ~」
「イタリアいいですねーーー!!!」
「山形さん、お子さんはそろそろですか?」
「○○さん、僕まだ結婚してないですよ!!!」
「あら、そうでしたっけ。結婚は早い方がいいですよ」
「山形さん、今のうちにたくさん遊んでおいた方がいいですよ。私、結婚はそんなに急がなくてもいいと思っているんです」
「こないだ逆のことを別の方に言われましたよ!どっちが正解なんですかね・・・?」
こんな何気ない会話のやり取りが私の仕事の最大の活力の源なのです。
が、しかし。
コロナウイルスが蔓延する今の世の中。
これまでのそういった会話の多くが削がれ、話題の大半はコロナです。
こんな状況ともなれば当たり前かもしれませんが、お客さんとの貴重な時間をコロナに奪われることに強い憤りを感じます。
(昨年末、「山形さん聞いて下さいよ。今度女の子とご飯に行くことになったんですよ。どこがいいと思います?」「○○さん、僕普段ジョイ○ルしか行かないのでオシャレなお店わかんないんですよ・・・」「まじっすか。パスタがいいんですかね~」「パスタいいですね~。また続き報告してくださいね!」「今度のタイヤ交換の時に報告します!」と会話をしていたお客さん。タイヤ交換の際に、続きを聞こうかと思いましたがコロナの話で終わってしまいました。パスタどうだったんでしょう・・・。)
うじうじうだうだしていても仕方ないので、切り替えていきましょう。
そう、4月。就活の季節ですね。
2016年入社の私も、はやいもので社会人5年目になりました。
就職活動を行い、第一志望だった今の会社から内定を頂き、大学生活の終わりが近づくにつれ、
周りでは
「卒業したくない~」
「働きたくない~」
「これがお前らとの最後の乾杯だよ~」
「我等友情永遠不滅」
という言葉があちらこちらで飛び交っていましたが、私は「はやく働きてぇーーーーー」という気持ちがフツフツとしていました。
社会人1日目、会社に行くのがとても楽しみで、前日の夜はなかなか寝付けず、当日も目が早く覚めました。遠足に行く日のような高揚感です。
今でもおおかた気持ちは変わらず、毎日仕事に行くのがとても楽しみです。
さて、就活の季節です。
出雲店にもこの間就活生が訪問されまして、就活生から質問を受けることがありました。
その中の一つに、
「なぜ、営業職に就こうと思ったのですか?」
という質問がありました。
この質問、私なりに答えることはできるのですが、その尺がその場ではなくざっくりとしかお答えできなかったので、この場でお話ししたいと思います。
数年先でもいいので、このブログを読んで、ちょっとでも共感していただいた方と将来一緒に仕事が出来たらな~と思いながら書こうかなと思います。
今から12年前、高校入学までいったん話をさかのぼります。
ちなみに、めっちゃ長いです。
新型ハリアーの宣伝も一切しませんし、5月から本格的に始まるトヨタ車全車種取扱い(※一部車種を除く)の広告も打ちません。
何故、営業マンという職に就くに至ったのか、そしてなぜ今の会社を選んだのか、という話だけです。
ありきたりなことを書いて他の人とかぶっても面白くないので、思っていることをそのまま書きなぐろうと思います。
それではどうぞ。
中学校時代、ある程度勉強はできたので、高校では市内で進学校と言われている高校に特に何も考えずに進学しました。トップクラスの成績は取れなくても、中の上くらいはいけるだろう、そんな軽い気持ちで。
↑中学校3年生のとき
しかし、早速期待を裏切られます。
周りのみんな、めっちゃ頭いい。
中の上どころか、下の中の成績。苦手な英語に至っては、下の下。320人中318番という成績もたたき出しました。忘れもしない、高校1年最後の駿台模試・・・。
勉強だけ劣っているなら、まだ言い訳のしようがあります。
「勉強できても運動できないじゃん」とか。
「勉強はできるけど、あいつギャグセンスないじゃん」とか。
ですが周りにいるのは、
勉強もできて、運動神経も抜群で、字も綺麗で、クルトガ(シャー芯が勝手に回転して常にとんがりをキープしてくれる画期的なシャーペン)を使ってないのにノートの文字は常にとがり続けてて、ノートは超綺麗に板書がまとめられていて、着ているのは同じ学ランのはずなのに着こなしがうまく、おまけに体操服の着こなしもうまい。シャツのしまい加減と腰パン加減が絶妙。しかも見た目がよくイケメンで、さらにはユーモアもあり、面白い。それでいて人情深い。顔が広い。持ち物のセンスもいい。眉毛もきちんと整えられている。カラオケもうまい。しかもなんかいい匂いする。
「非の打ちどころがない人って、人間味が無くてつまらないよね」
とお思いでしょうか。
現実は違って、めちゃめちゃおもしろくて魅力的なんです。
そんな同級生が一人ならまだしも、あちらこちらにたくさんいる状況にさすがに嫌気がさしました。例えるなら、周りサイヤ人で自分地球人みたいな感じです。
さらに、私は小・中学時代野球部でしたが、「進学校ということはそんなに部活にも力を入れていないだろう」と、軽い気持ちで野球部に入部。
蓋を開けてみると、先輩は鬼のように怖いし(それでいて勉強もできる)、同級生は何故か各中学校のエースや4番といった有名どころがわんさかいて、とてもレギュラー獲れそうにないんですけど・・・といった現状。イメージと全然違う・・・。
勝てっこない。
目立てない。
埋もれてしまう。
高校1年生の1学期。
「自分とは一体・・・」
という疑問にぶつかった瞬間です。
やばい、こんな強烈な個性の前に、自分が埋もれてしまう。
自分自身を何で表現すればいいのかわからない。
はっきりとそう思いました。
どうすればこんなスーパースターが渦巻くクラスの中で目立てるのか。
どうすれば勝てるのか。
高校1年生に芽生えたこの感情は、今でもずっと心の中心にあります。
私は考えました。
まず勉強。どの教科でも勝つなんてなかなか難しいぞと考えた私、当時化学のおばあちゃん先生の授業だけはなぜか大好きでしたので、化学だけ頑張ることに決めました。
他の教科は散々でしたが、おかげで化学だけは成績が伸びていき、クラスのスーパースターたちに、化学の点数だけは競り合い、時には勝つことが出来るようになりました。
勝つことの喜びを覚えると、勉強自体が楽しくなります。それまで投げやりだった数学や英語も、それなりに頑張れるようになりました。スーパースターたちには敵いはしませんが、それでも成績は伸びていきました。
そして部活。そもそも運動神経がいい方ではないですし、周りのみんなが上手すぎます。もう劣等感しかありません。技術ではとても敵いっこない。
私は考えました。何かで勝てば試合に出れるチャンスがあるかもしれない。
とはいえ、足も速くはない、というより遅い。バッティング技術もない。華麗にゴロもさばけない。ベンチプレスも全然上がらないし、めっちゃ怖い先輩に話しかける度胸もない。
勉強での方法を応用しました。なんでもいいからまず勝てる分野を作ろう。そうすれば自信がつくかもしれない。
私の通っていた高校の野球部は、「アップ」が有名でした。あらゆる練習の中でアップが一番きつい。1時間強、あの手この手でひたすらダッシュを繰り返す。アップって名前、改めた方がいいと思います。
新入部員はもれなくアップでダウンしてしまい、戦線離脱してしまいます。使ったことのない筋肉をふんだんに酷使し、練習が終わり家に帰って湯船につかろうにも、筋肉が悲鳴をあげ湯船の高さまで足が上がりません。階段も這わなければ上がれません。
そんなアップで、ダウンだけはしないこと。これがまずひとつめの部活での目標でした。
各中学校での猛者たちが離脱していく中、何とか気合と根性だけでアップを乗り切る。技術でも筋力でも敵わなくても、「アップで自分はリタイアしなかった」という小さな自信が自分の心の支えになります。
その後も、
「バントだけは・・・」
「後輩の面倒見の良さだけは・・・」
「みんながさぼりがちな長距離走だけは・・・」
などなど、ちょっとしたことでも勝てる見込みのある分野を見つけては、その分野にひたすら取り組みました。
↑高校3年生のとき
結局最終的にレギュラーは獲れず、2桁の背番号をつけることになり、悔しい気持ちを抱きました。夏の大会前、クラスのみんなからの「頑張ってね!」という言葉にうまく答えられない自分が嫌になりました。
ですが部活の中で、「どの分野なら勝てるのか」「どの分野なら活躍できるのか」「どこに自分を見出すのか」と考え続けたことは、自分の中での財産です。今の自分を形作ってくれた3年間です。
↑引退時(試合に負けてわんわん泣いてみんなすっきりした後)
それから時間は一気に進み、就活の時期。
これまでの経験から、自分の中で大事にしたかったことは1つだけです。
【勝ち負けにこだわりたい】
昔から勝負事が大好きです。ゲームも、どうぶつの森や牧場物語といったゲームよりも、ぷよぷよやストリートファイター、大乱闘スマッシュブラザーズのように、相手がいて、勝ち負けがはっきりするゲームが好き。結果が目に見えて分かりやすいから。勝つと嬉しい。負けると悔しい。それが勝てるようになるとより一層嬉しい。
さらに高校時代の経験から、一見敵いそうにもない相手に対して「どうすれば勝てるのか」「どのような策を練るのか」「どのような行動に移すのか」と、考えては行動に移すその過程が好き。
負けていても、勝つための過程をたどる間が好き。
そのためにも、自分の成果が目に見えて分かりやすい分野を選択しなければいけません。
高校時代、数字というひとつの指標ではありますが、テストの点数では仲の良かった同級生にコテンパンに負け続け、部活でもレギュラーにはなれず。
勝ち負けにこだわりたいという割には負け続けた3年間です。
社会人という次なるステージでは、勝つことのできる人間でありたい。
高校ではベンチからグラウンドの選手を眺めるだけでしたが、次のステージではスタメンになりたい。4番でエース級の選手になりたい。
そのためにも、自分の能力が発揮できる、目立つことのできる分野を吟味しなければいけません。
・・・と、
そんなことに重きを置きながら、合同企業説明会に足を運びました。
「勝ち負けにこだわりたい」ということが軸にありましたので、必然的に「営業職かな」となりました。ここは割とすんなり。
「ノルマとか大変そう」というネガティブな声がささやかれる営業職ですが、高校時代の部活に比べたら・・・と考えると特に気にはなりませんでした(ちなみに今の会社に「ノルマ」はありません)。
ただ営業職と言っても、会社によって販売している商品は様々です。
ではなぜ
「車」だったのか。
「車が大好きで!!!」というよりは、
様々な会社の採用担当の方と会話をしていく中で、
共感が多く話が盛り上がった会社の販売している商品が「トヨタの車」だったという感じです。
それが今の会社、島根トヨペットです。
島根県ではトヨタディーラーとしての入り口がふたつあります。
島根トヨペットと、島根トヨタグループ。
もちろん両方話を聞きましたし、聞くべきだとも思います。
さらに聞いて終わりだけではなく、とことん会話をすべきだと思います。
お互い、強味も社風も違えば、欲している人材も異なります。
ホームページや配布される資料を眺めていても得られる情報に限りがあるので、会社の窓口・顔としての採用担当の方と、とことん会話をするべきです。
もちろん車業界以外の会社の話も聞きましたし、車業界でもトヨタ以外の話も聞きましたが、自分の大事にしたいことを伝えたときに、共感が一番大きかったのが今の会社の採用担当の方でした。とことん会話をして、自分の気持ちに合致しました。
採用担当の方からも、「今、うちの会社にはこういう人材が欲しい」という話があり、そしてその想いを聞き、一番の共感を覚えました。
会話をする中で、
「かくかくしかじか、こういう人間なので、将来こういうこともやってみたいんですよ」
と伝えた際には、
「そういうことはガンガンやってほしい。うちの会社はそういう声を切り捨てたりはしないし、そういう人間が欲しい」
とも言ってくれました。
ほんまかいな~とも正直ちょっとだけ(笑)思いましたが、
その結果が、こういったブログでもあり、独自に作っているチラシでもあり、各SNSだったりもします。
例えば・・・社会人1年目の時に、ぺーぺーながらも「SNSやりましょうよ!今の時代はSNSは大事ですよ!やらないなんて時代遅れですよ!」と本部の方に伝えた際に、真摯に聞いていただき、すぐさま会社のfacebookを開設して頂きました。こういうところ、今の会社のすごく好きなところです。大好き。とっても好き。いつも現場の声に耳を傾けていただき、本当にありがとうございます。
店舗ブログも、かなり現場に任せて頂き、「これはダメ」「あれはダメ」「こう発信しなさい」といったこともありません。作った記事に対して本部からのチェックは入りますが、NGを喰らったことは85回の更新の中で一度だけ。
↑これです。「さすがにメイクしたみんなの顔の品がなさすぎるので・・・」と却下されました。
と、長くなりましたが、私が営業職を選び、今の会社に至った経緯をお話ししました。
入社してからのことは、5月ごろに後編を書いてアップしようと思ってます。
最後にひとつだけ、入社して思ったこととして。
この仕事を始めてから、様々なことに感謝する事が多くなったのですが、その中の一つに、採用担当の方に対してのものがあります。
この会社にめぐり合わせてくれたのは、その方のおかげであることは間違いありません。
我々営業マンは、成果をあげれば評価されますし、数字という一つの指標があるので頑張りが目に見える職種です。ですが一方で、採用担当の方は成果が目に見えづらく、評価基準も曖昧な仕事です。
私は、今の会社で貢献することで、成果を上げることで、活躍することで、採用担当の方に恩返しが出来ればと思っています。活躍することが、最大の恩返しだと思っています。
大変長くなりました。いつも長い文章を読んでいただきありがとうございます。
今回はこの辺で。
出雲店 山形
これまでの就活関連の記事はこちらから♪
イズモテンブログVOL.19「営業マンあるある40選」